幸運呼ぶ双頭蓮、今年2つ目発見!

上越はすまつりの会場となっている上越市の高田公園の北堀で、1本の茎に2個の花が付く「双頭蓮(そうとうれん)」が、2010年8月上旬、2年ぶりに見付かった。同公園管理事務所によると双頭蓮は古来から“瑞祥の花”とされており、「滅多に見られない珍しいもので、幸せを呼ぶ花。ぜひ探して幸せを見つけてみて」と話す。これまで同公園で発見された双頭蓮の写真展も開かれている。

北堀で発見された双頭蓮
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見付かったのは北堀の県立高田北城高校前のバス停の東側。2010年8月5日はつぼみだったが、6日早朝に開花し、すぐ閉じたとみられる。7、8日にかけて日中も開花しそうだが、花びらが開くと一つの花に見え、双頭蓮と確認できなくなる場合があるという。

西堀周辺の展示用の水槽で7月下旬に見付かったものに続き、今年はこれまでにない2例目の発見。同事務所によると、双頭蓮は10年ほど前から時折見付かっており、今回が通算5個目。全く見られない年もあり、見付かる年でも1個程度だという。

双頭蓮は突然変異による発生とされ、中国では吉祥の花として夫婦円満を意味する。このいわれなどを受け市民有志が昨夏、観光ピーアールの一つにと「双頭蓮を探す会」を発足した。これまで発見されたものなどを集め、市立総合博物館で写真展を開いている。世話人の佐藤真司(72)さんは「多くの方に知ってもらい、幸せを呼んでほしい」と話す。

発見された北堀周辺で店を営む中島弥乃季さん(32)は、「見たのも聞いたのも初めて。幸せの花ということなので、商売繁盛につながれば」と笑顔だった。

写真展は2010年8月8日まで。


開花した双頭蓮(2010年8月8日) 
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2010年8月8日、双頭蓮の開花を撮影(午前9時すぎ)。つぼみのときは双頭であることがはっきり分かったが、開花すると一つの花に見えてしまう。