頭が火事!? 丑の日に「ほうろく灸」

土用の丑の日に行う祈とう「ほうろく灸」が2010年7月26日、上越市寺町3の日蓮宗・日朝寺(遠藤教宣住職)で行われた。頭上の灸から白い煙が立ち上る中、参加者は流れ落ちる汗を拭きながら1年の健康などを願っていた。

日朝寺で行われた「ほうろく灸」
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頭に素焼きの「ほうろく」を乗せ、大人のこぶし大のもぐさを置いてたき上げ、祈とうを行う伝統行事。江戸時代からの伝わる行事で、同寺でも100年以上前から実施しており、毎年門徒ら多くの人が訪れるという。

ほうろく灸=動画1分23秒=

暑気払いや頭痛封じ、夏ばて防止の効果などがあると言われる。

当日は午前6時から4回に分けて、同寺の毘沙門堂で行った。

もぐさに火が付くとたちまち白い煙がもくもくと立ち上り、頭にはほうろくの灸からじんわりと熱が伝わる。参加者はしたたる汗をぬぐいながら、心頭滅却し、読経を静かに聞いていた。