上越市職員が公金着服 文書破棄し隠ぺい

上越市は2011年5月27日、同市の職員が浦川原区の市営体育館の使用料を着服したと発表した。市によると、この職員は着服の事実が発覚しそうになった際、関係する公文書をシュレッダーにかけて破棄しており、被害額は不明だという。市は事実関係の調査が済み次第、この職員の処分や刑事告訴を検討している。

市によると公金を着服したのは、同市浦川原区総合事務所の小平勇蔵主任(42)。2009年11月ごろから今年3月までの間に、浦川原体育館の使用料の一部を着服したという。市の聞き取り調査に対し小平主任は50数万円を着服したと話しているというが、市では「疑義のある点も多く、額はさらに増える可能性がある」としている。

市監査委員会による定期監査で発覚した。08年度に52万円あった同体育館の年間の使用料が09年度には16万円、10年度には7万円と激減していた。監査委員会が調査をしていることを知った小平主任は今年3月下旬、体育館の利用申請書や業務日誌、受付簿などの10年度分の書類全てを浦川原区総合事務所内でシュレッダーにかけて処分したという。

市によると小平主任は着服した公金を友人との飲み会や医療機関への通院代、たばこ代などに使ったと話しているという。

村山秀幸市長は「誠に遺憾で市民の皆様に深くお詫び申し上げる。今回の事件に関与した職員については厳正に対処する」とのコメントを発表した。

上越市役所で市幹部が記者会見して発表した
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