未成年学生に飲酒させた上教大准教授減給処分

上越教育大学(若井彌一学長)は2011年1月13日、未成年の学生に飲酒させ、自らも飲酒後に自動車を運転した50代の男性准教授を12日付で、2か月減給10分の1(2か月)の懲戒処分としたと発表した。

同大学によると、准教授は昨年8月下旬に学校外の飲食施設で複数の学生と飲食した際に19歳学生がワインを飲むのを止めなかった。またその席で自らも飲酒し、飲酒したその施設で3~4時間ほど寝た後に車を運転した。同席した学生から情報を得た大学が、調査特別委員会を設置して調べ、このほど処分を決めた。准教授も事実関係を認めているという。

上越教育大学の職員懲戒規程は、交通法規違反関係の処分の目安として、酒気帯び運転をした教職員は「解雇、停職又は減給」と定めている。しかし酒気帯び運転は現行犯以外での立証が極めて困難なことから、今回はこの交通法規違反関係の処分を適用しなかったという。ただ未成年者飲酒禁止法には抵触していることから、「法律違反があったことは明白だ」として、総合的に考慮し、減給という処分にしたという。

同大学の若井学長は「職員が非違行為を行ったことは誠に遺憾であり、お詫びします。服務規律の一層の徹底に努めていく所存です」とのコメントを発表した。