ついに上越市にもやってきた。あのタイガーマスクが。
上越市役所の玄関に2011年1月12日朝、赤いランドセルと文房具セットが置かれていたほか、昼ごろには「上越市のタイガーマスク 長尾虎千代」と名乗る男性が市役所総合案内に現金入りの封筒を置いて行った。
最初の赤いランドセルであるが、12日午前7時45分ごろのことである。市役所正面玄関に新品の赤いランドセルが入った箱が置かれているのを出勤してきた市職員が発見した。用地管財課が調べると女児向けの文房具セットも入っていた。差出人やメッセージなどは何もなかったという。
長尾虎千代さんが届けた現金と手紙
さらにこの日の午後0時18分ごろ、市役所総合案内で50~60代と思われる男性が、あて名が「上越市児童福祉担当殿」と書かれた封筒を持参し、受付の女性に手渡した。封筒の中には現金3万1000円と「子供は国の宝です。めぐまれない子供達の為に使って下さい」との手紙があった。名前は「上越市のタイガーマスク 長尾虎千代」となっていた。
ランドセルの方は新品で、上越市は文房具セットとともに13日に若竹寮に届けた。現金については「手紙の主旨に沿って使いたい」としている。
若竹寮に届いたランドセルと文房具
若竹寮入所者のうち今春に小学校に入学する児童は3人いるが、女児は1人。赤いランドセルであることから、女の子渡るという。市川捨蔵所長は「子供が一番喜ぶランドセルを寄贈いただいてありがたい」と話している。
同施設には11日にランドセルの数を問い合わせる電話があったが、12日に市役所玄関にランドセルを置いた人物との関係性は不明。ただ12日夕、施設に対し「突然の電話、失礼しました。15日ごろ届けたいと思う」との電子メールが送られたという。