2011年5月17日午後1時ごろ、一級河川の関川にかかる稲田橋の中央から男性が飛び降りるのを、自転車に乗って通りかかった女子高生2人が目撃し、警察に通報した。警察や上越消防の水難救助隊が出動して稲田橋から下流を捜索したが、午後4時現在見つかっていない。
目撃した上越市内の高校に通う2人の女子(15)は、顔面を蒼白にしながら次のように語った。「飛び降りたのはおじいちゃんで、服装は赤いチェックのシャツを着ていて、下はグレーのズボンでした。最初は橋の欄干から下を覗き込んでいたけれど、欄干の上に立ち上がってそのまま川へ落ちたんです。あやまって落ちたんじゃなくて、自分から落ちたんです。とっさに声をかけたけど、チャリ(自転車)こいでいたからどうしようもなかったです。靴ははいたままで、橋の上にメガネが置いてありました。(男の人は)最初浮いていたけど、しばらくして見えなくなりました」
女子高生はすぐに警察へ通報し、捜索は午後1時15分ごろから始まった。上越消防の水難救助隊もボートを出して稲田橋下流で水中の捜索を行った。関川は雪解け水で増水し濁っており、捜索は難航している。
周辺の住民も堤防沿いに大勢詰めかけ、ものものしい捜索活動を見守っていた。