「深イイ話」で10万円の値が付いた空き箱芸術!

 

 菓子や食品の空き箱などを使い、動物や昆虫、ロボットなどに生まれ変わらせるプロのパッケージクラフト作家、上越市在住の高橋和真さん(37)が、2010年7月12日、日本テレビ系列(新潟県はTeNY)の人気番組「人生が変わる 1分間の深イイ話」に出演した。ウイスキーの空き箱で作ったトラのクラフトに10万円の値が付いた。

10万円の値が付いた「シーバスタイガー」
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空き箱を利用した芸術〝パッケージクラフト〟は、高橋さんが名付け親。子供のころから折り紙や空き箱工作が好きだったことと、大学で生産デザインを学んだことが結び付き、アートにまで昇華した。

「深イイ話」に出演した高橋さん(右)
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ルールは四つある。(1)一つの作品に使う材料はパッケージ一つだけ(2)材料はできるだけ使い切る。特に文字部分はすべて使い切る(3)部品をカットする際、文字部分を切断しない(4)作品完成後にすべての文字・文章が読める状態になっていること──これら多くの制約の中でデザインを考え、設計図を引く。

2001年に茨城県つくば市で開催の「創作おもちゃフェスティバル」に初めて作品を出品。これが契機となり、翌年に青森県で個展を開くなど、各地で展示会やワークショップを開催する。03年には米国ワシントンの「折り紙建築祭り」にも出品、大好評を博した。同年に上越市の市民プラザで作品展も開催した。

その後、明治製菓とハウス食品から声がかかり、空き箱を使った工作がホームページで紹介されるなど、プロのパッケージクラフト作家として自立した。今日では創作数が300を超え、全国各地で作品展や工作教室を開いている。

番組では、スペシャルコメンテーターの島田紳助さんや、ゲストの叶姉妹、伊集院光さん、徳光和夫らからの質問に答え、制作を始めた経緯や創作の秘密などを話した。

収録は1か月前の6月11日に東京タワースタジオで行ったという。リハーサルには島田紳助さんやゲストは参加せず、テレビ局のスタッフが代役。本番では、スーツケースに入れて持っていった10個ほどの作品と、事前に上越で撮影した作品映像を流しながら、収録したという。

中でも自信作、高級洋酒「シーバスリーガル」のパッケージを使って作ったトラのクラフトに、島田紳助さんは10万円の価格を提示。ゲスト10人のうち6人が「欲しイイ」を選んだ。

人気番組の全国放送の反響は絶大で、知り合いから電話などが相次いだほか、ブログのアクセスが1日1000回を超えたという。

発刊されるパッケージクラフトの本
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番組内でも紹介されたが、初の書籍「親子でつくるパッケージクラフト」をロコモーションパブリッシングから発刊することになった。A4判、86ページ、オールカラーで、価格は1680円(税込み)。発売は2010年7月25日の予定。

動きのある動物のクラフト16点が、実物大の図面付きで紹介される。「箱を図面にあてがって切り、組み立てると作品が完成する」という。

本で紹介する作品の半数以上が、7月20日まで妙高市朝日町1の「カフェ凛」で開かれている「あきばこどうぶつ展」で展示されている。

カフェ凛の展覧会
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また、2007年に妙高市朝日町1にオープンしたアートギャラリー「空のおもちゃ箱」には、「シーバスタイガー」をはじめ約100点が展示されており、見学できる。「さん来夢あらい」2階。毎週木、金曜、第1日曜は休み。

ブログ「パッケージクラフトブログ~空のおもちゃ箱」
http://karanoomotyabako.blog11.fc2.com/

新作「鱒の寿し」を持つ高橋さん
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