雪灯籠 今年は「カッチカチやぞー」

レルヒ祭に合わせて上越市の本町通りで2011年2月11日、恒例の雪灯籠作りが行われる。今年は「日本スキー発祥100周年」で、少しでも長持ちして丈夫な雪灯籠にしようと、主催者は雪がセメントのように固くなる硫酸アンモニウムを使用する。毎年のように発生する心無い破壊行為の対策にもなりそうだ。

11日の本番を前に市役所で試作されたカッチカチの雪灯籠
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雪灯籠作りは本町3、4、5のアーケードでレルヒ祭に合わせて毎年行われており、夜の本町通りを灯籠の明かりが飾る。しかし、作られた後に、壊されることが相次ぎ、毎年、商店街が警察に被害届を提出している。

硫酸アンモニウムは窒素肥料の「硫安」としても知られ、シャーベット状の雪を固める効果がある。スキー場などでは、通路や階段などを作る際に用いられている。元々は100周年を迎えた今年、3月末までの「レルヒマンス」期間中、雪灯籠が少しでも長持ちし、溶けないようにするため実行委員会が発案した。

雪灯籠作りは11日午前10時ごろから始まる。レルヒ祭実行委事務局では「1日でも多くの人に長く見てもらいたい。今年は市民参加で行うので、心無い行動をしないでほしい」と話している。