英会話学校大手のジオスが破産、上越校は閉鎖へ

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新潟県内5教室をはじめ、全国に英会話学校を展開している「ジオス」(本社東京・従業員950人)は2010年4月21日、東京地裁に20日、破産手続きの開始を申し立て保全管理命令を受けたと発表した。負債総額は約75億円。同社は全教室で21、22日を臨時休校とした。一部の教室は大手英会話学校に譲渡されるが、上越校は閉鎖、子供教室の直江津校は継承されることになった。

同日付で関係者に送付した文書では、2007年以降、景気の低迷、特定商取引法などの規制強化、さらには同年10月のノヴァ経営破綻を端緒とする業界への信任低下を受けて受講者数、売上高が落ち込む状況となったことを説明。同社は不採算校の閉鎖や組織改正による営業体制強化などの経営改善に務めてきたが、2009年12月にオーストラリアの子会社で運営上のトラブルがあり、経営に行き詰まった。

国内で展開している329校のうち、230校はノヴァの事業を継承した英会話学校大手のジー・コミュニケーション(名古屋)などに譲渡する旨の合意を4月16日に締結している。残りの99校は閉鎖する。

県内には新潟、燕三条、柏崎、新発田と上越(本町4)にスクールがあるが、新潟校、新発田校、上越校の3校は閉鎖。柏崎校、燕三条校は継承される。継承校は23日から授業を再開する予定。

ほかにこども専門校「こどもジオスの教室」として、イトーヨーカドー内の直江津校、丸大新潟校、丸大長岡校があるが、いずれも継承されることになった。

21日から24日まで設置される問い合わせ専用のフリーダイヤルは0120-134-446。時間は午前10時から午後8時。

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