大島区で被災家屋の危険度判定開始(地震情報)

2011年3月12日に長野県と新潟県を中心に被害をもたらした地震で、上越市大島区が最大震度6強を記録した長野県栄村に接しており、市内では比較的被害が出ている。

上越市は2011年3月14日午前9時から、4回目の災害対策本部会議を開き、被害の大きい大島区に地震で生じたごみを無料で処分する収集所を2か所に設置したことなどを報告した。大島区では住家1棟が半壊、80棟が一部損壊の被害を受けており、市は14日から家屋の応急危険度判定を始めた。また同区では依然191戸で断水が続いているが、修理作業は夜を徹して行われており14日夕方には全面復旧する見通し。

市内で唯一開設されている避難所である大島区菖蒲の菖蒲農村環境改善センターには13日夜、3人が宿泊した。断水が続いていることや、地震でちらかった自宅の片付けが困難なことから避難所で過ごしている。この内1人は14日中に公営住宅に入居する予定。残る2人については市が詳しく事情を聞き対応する。

地震により生じたごみを処分する収集所は菖蒲農村環境改善センターと大島地区生涯学習センター(旧大島小学校)の2か所。木くずやコンクリート、家電なども無料で引き取る。

断水は14日午前7時現在で、前日前日の294戸から191戸まで回復した。5か所の漏水個所のうち、4か所の修理が終わったが、残る1か所は道路から100m離れた積雪3mの場所にある。雪崩に警戒しながら山中の除雪を進め、修理作業を行っているという。14日夕方には全面復旧する予定。

このほか、市内では安塚区のキューピットバレイスキー場がセンターハウスの屋根の崩落などのため、今季の営業を断念した。

また市産業観光部が14日朝、市内のスーパーなどに確認した情報によると、市内で食料品などの品薄の情報はないという。