幸せのブルームーンと、火星見ましたか?

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1月30日はひと月に2回目の満月を迎えるブルームーン。めったにないことなので、これを見ると幸せになれるという伝説があります(なお、今年は3月にも2回満月がある珍しい年です)。(川村)

2度目となる1月30日の満月は、楕円軌道を描く月が地球に接近した時なので、普段よりも一回り大きな満月となっています。

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さらに1月28日に地球に2年2か月ぶりに接近したばかりの火星が月のすぐそばに輝いています。赤っぽい星で瞬かないのですぐ分かります。宵のうちは東の空、夜中は南の空に見えます。

火星は地球から見て太陽と正反対の位置、つまり衝(しょう)の位置にいるので、太陽と地球と火星が一直線上に並ぶことになります。

太陽が西に沈むころに火星が東の空から昇るため、火星を一晩中見ることができます。

火星は満月のすぐそばにあり、寄り添いながら夜空を横切ります。

月が満月でとても明るいので、-1.3等というかなり明るい火星がそれほど明るく見えません。

倍率は100倍くらい、口径8センチ以上の望遠鏡で観測すれば火星の縞模様の地表や、白い極冠を観測できます。

上越地方の1月30日の天候ですが、昨年は曇り、一昨年は雨でした。この季節に空がきれいに晴れ上がっていることはまれです。ブルームーンと火星の接近を見られた人は喜びましょう。

今年の天文事象

○2月8日 明け方に月とさそり座のアンタレスが並びます
○3月22日 土星が衝。前後数か月が見ごろ
○4月16日 夕方、月と金星が並びます
○5月16日 月と金星が並びます
○6月24日 月とさそり座のアンタレスが並びます
○6月26日 部分日食があります(食の最大:20時38分)
○7月31日 土星と火星が並びます
○8月8日 月と土星が並びます
○8月12日 夕方、月と水星が並びます。ペルセウス座流星群が極大を迎えます
○8月13日 月、金星、水星、火星が集まります
○8月20日 金星が夕方、一番明るく輝きます
○9月11日 夕方、月と金星が並びます
○9月21日 木星が衝。前後数か月間が見ごろとなります
○12月14日 ふたご座流星群が極大
○12月21日 皆既月食(食の最大:17時17分)

星の位置を知るには、ニンテンドーDSのソフト「星空ナビ」が便利です。スキー・メディアワークスが発売しているソフトで、ROMに本体の向きや角度を感知する方位センサーカードが内蔵されています。

DSを持って夜空にかざすと、夜空の画面がDSに現れ、星座や恒星、惑星などの位置がはっきり示され、星の名前などが分かります。さらにはくわしい説明も表示されます。

探したい星座や星が決まっているときは、タッチペンで文字を選ぶと、ガイドの矢印が出て、その方向へDSをかざすと星座や星に行き着くことができます。

天文ファン必携のDSソフトで、小中学生の天文ファンは必ず持っています。YouTubeの動画を見れば、良くわかります。

上越地方のゲーム店では売っていません。楽天などのネット店で探してください。