上越市が福島県の避難者1000人受け入れへ

上越市は新潟県の要請を受けて福島県からの避難者約1000人を受け入れることを2011年3月17日、災害対策本部会議で明らかにした。東京電力福島第1原発の事故で避難指示と屋内退避指示が出ている福島県南相馬市からの避難者を計画的に受け入れる。19日までに600人を受け入れることが決まっている。(江口)

福島県の要請を受けた新潟県は約2万人を受け入れる予定。

南相馬市からの避難者は、福島県内で放射性物質の付着の有無の検査を受けた後、新潟県が用意したバスに乗って上越市の避難所に来る。

第一陣は約200人が18日午後2時に相馬市を出発して、夜にはユートピアくびき希望館に到着する予定。19日はかきざきドームに300人が、上越勤労身体障害者体育館に100人がそれぞれ入る予定だ。

村山秀幸市長は17日の災害対策本部会議で「長期になることも十分考えられるので、学校、医療、年金など多岐にわたる対応を十分に検討してほしい」と職員に指示したほか、「市民の皆さんにも避難してきた方々を地域で支えてもらいたい」と話した。

今回の南相馬市からの計画的な受け入れのほか、上越市は東日本巨大地震の被災者の受け入れも引き続き行っている。

災害対策本部会議で市民にも協力を呼びかける村山上越市長
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