日本海を一望「たにはま公園」が開園

上越市の谷浜地区に「たにはま公園」がこのほど、一部開園した。敷地面積65haのうち、西側の31haが利用できるようになった。日本海を一望できる丘や、広大な多目的広場を備えている。

「海の見える丘」からは日本海を一望できる
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公園は国道8号有間川交差点から約1kmほど陸側に入った高台に位置する。上越火力発電所の埋め立て用土砂を採取した後に整備された。

たにはま公園の案内図はこちら(上越市ホームページ)

今回開園した西側には運動ができる1.8haの多目的広場、トイレ、駐車場など整備。日本海を望むことができる「海の見える丘」も整備され、日時計のほか、事業の経過などを記したモニュメントなどが建てられている。

「海の見える丘」に設置されたモニュメント
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西側が開園した一方、東側の整備方針のメドが立っておらず、市は財政状況を踏まえた上で地元町内会と協議しながら、方針を決めるという。

この公園の整備計画は、宮越馨元市長(市長在任1993年~2001年)から木浦正幸前市長(市長在任2001~2009年)への首長の交代に伴って計画が大幅に変更されるなどの紆余曲折を経てきた経緯がある。

事業着手したのは1996年度で、当初の計画では温水プールや宿泊可施設、レストランなどが予定され、観光施設として約69億円の整備費を見込んでいた。その後、市の財政的な負担が大きいことなどを理由に2003年度に計画が見直され、温水プールやレストランなど計画を取りやめた。整備費も約31億円に縮小した。