上越市役所火災で8部署5か所に移転 年度末めどに配置方針 セキュリティーも強化

新潟県上越市の村山秀幸市長が2017年8月9日、記者会見し、市役所第2庁舎の火災で被災した8部署を21日から第1庁舎や教育プラザ(下門前)など5か所に移転すると発表した。今回の移転は中期的な措置で、建て替えや分散配置など長期的な方針については本年度末をめどに検討するとしている。また庁舎の防犯体制も強化する。

火災にあった第2庁舎。左奥が第1庁舎 市役所の火事

建て替えなど年度末めどに方針

第2庁舎は使用できない状態で、火災後これまで用地管財課、契約検査課などの8部署は第1庁舎の会議室などで業務を続けてきた。21日からは、第1庁舎と教育プラザ、市民プラザ(土橋)、保健センター(新光町1)に移転する。長期的な見通しについて村山市長は「配置換えで当分の間しのいで、今ある庁舎への分散配置や、13区の総合事務所にある空きスペース活用、建て替えなどを含めて年度末をめどに検討したい」と話した。

「放火なら強い憤り」 庁舎のセキュリティー強化

また今回の火災について村山市長は「もし放火なら強い憤りを感じる。捜査には積極的に協力する」と述べ、庁舎全体で防犯カメラなどのセキュリティー対策を強化することも明らかにした。第1庁舎に防犯カメラを増設するほか、第3庁舎にも防犯カメラと機械警備を導入する。9月議会の補正予算などで対応する予定だという。

記者会見した村山市長 DSC_4401

被災8部署を5か所に移転

被災した8部署の移転先は次の通り。かっこ内が移転先。 ▽新幹線・交通政策課(教育プラザ)▽市創造行政研究所(同)▽契約検査課(ガス水道局)▽用地管財課(第1庁舎)▽監査委員事務局(同)▽農業委員会事務局(同)▽中部まちづくりセンター(市民プラザ)▽環境保全課(保健センター)

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