新潟県の上越市内15の飲食店で雪室食材を使った特製メニューを期間限定で提供する「雪室グルメフェア」がこのほど始まった。2017年8月31日まで。麺類や定食、丼、スイーツといった各店オリジナルメニューが味わえる。
雪室で貯蔵、熟成した野菜や肉、麺といった食材の味や魅力を広く知ってもらうことが目的。上越地域の民間企業や団体で組織し、雪の利活用や雪室食品の研究、商品開発などに取り組む「雪室推進プロジェクト」(松木成徹代表)が 企画した。2月に続いて2回目の開催となる。
同プロジェクトによると、雪室貯蔵した野菜に関しては鮮度保持効果が高いほか、素材の甘みが増すという。同フェアに向け、今年7月上旬には飲食店店主らを対象にした雪室食材の試食会も開かれ、参加者たちは雪室熟成した食材と通常保存した食材の味を食べ比べるなどしてきた。今回は居酒屋やラーメン店、カフェ、スイーツ店、レストラン、そば店、うどん店など15店舗で実施。前回から新規5店舗が加わった。
上越妙高駅西口のコンテナを使った商業施設「フルサット」内 にある「蒲公英拉麺YAMATO」(山本利明店主)は前回に続いて2回目の参加。今回は「雪室抹茶麺」(950円)を考案した。雪室で熟成した抹茶「越後熟成抹茶」や大葉入りのジェノベーゼ風オリジナルソースを使った、見た目にもこだわった汁なし麺だ。山本さん(35)によると「『越後熟成抹茶』は香りが良くて味わい深い。抹茶の苦味と(柑橘類で)酸味が効いた大人味に仕上げた。特に女性に食べてもらいたい味ですね」と話す。1日限定10食。営業時間は午前11時から午後2時、午後5時30分から同8時30分。定休日は水曜。電話番号は025-530-7774。
上越市西城町3のノーブルスクエア1階にある「レジーナ スイーツ&ベーカリー」は今回初参加。雪室フルーツパンケーキと雪室コーヒー(1620円)を提供する。パンケーキに使用する雪室食材はトッピングの「氷温熟成こしひかりジェラート」。注文を受けてからメレンゲを立て、焼き上げるふわふわパンケーキで、米粉を生地に使用することで、甘みともっちり感を楽しめる。数種類のフルーツと8分立てのホイップクリーム、オリジナルベリーソースがトッピングされている。高津和樹店長(26)は「若い人たちにも雪室食材を知ってもらう機会になれば」と話している。営業時間は午前9時〜午後6時。定休日は火曜。問い合わせは025-530-7900。
参加する15店舗の一覧は、公式サイト http://yukimuro.jp/gourmetfair/ を参照。
各店舗で雪室メニューを注文した人を対象にしたスタンプラリーも実施する。スタンプが3つ集まると商品券などが当たる抽選会に応募できる。問い合わせは同プロジェクト事務局025-592-3988。