上越海上保安署によると、2021年4月10日午前6時30分頃、新潟県上越市大潟区の新堀川河口付近で、市内在住の男性2人が釣りをしようとゴムボートで沖に出たところ、消波ブロックに衝突して転覆。1人が鼻などの骨を折る重傷を負った。
同署によると、同日午前6時頃、27歳と24歳の男性2人は船外機付きゴムボートに乗って新堀川河口付近の砂浜から出航。沖合約100mの離岸堤を抜けると波が高かったため、浜に戻ろうと引き返していたところ、陸から海にのびる消波ブロックに衝突。転覆し、海に投げ出された2人は自力で消波ブロックに上がり浜に戻ったが、24歳男性が消波ブロックに顔を打ち付け負傷したため119番通報し、病院に救急搬送された。ゴムボートは午前8時頃に付近を航行中の漁船が引き揚げた。
当時は北の風3m、波の高さは0.5mだった。ゴムボートは長さ約2.9m、幅約1.3m。2人とも救命胴衣を着用していたという。
同署では「気象海象をしっかり把握し、ボートを過信せず、沖合には波や風があると認識して楽しんでほしい」と注意を呼び掛けている。