116年の歴史で初 直江津銘菓「継続だんご」の包装紙にマゼランペンギン

新潟県上越市中央1の三野屋菓子店(重原稔代表社員)は、林芙美子の小説「放浪記」にも登場する直江津銘菓「継続だんご」の包装紙に、市立水族博物館うみがたりの飼育数世界一を誇るマゼランペンギンを描いた“うみがたり限定パッケージ”を、2019年4月27日に発売した。

マゼランペンギンが描かれた「継続だんご」のうみがたり限定パッケージ
継続だんご2

6月に開業1周年を迎えるうみがたりの新たな話題にしようと、同店とうみがたり内のミュージアムショップを運営するアクアが共同企画した。

116年の歴史がある継続だんごの通常の包装紙は、同店が創業した明治の中頃の店頭と直江津駅前通りを往来する人々が描かれ、継続だんごを食べて主人公が自殺を思いとどまったという放浪記の一節を掲載している。いつから使用しているか正確な年は不明だが、40年以上の歴史のあるデザインだという。

新発売の初のコラボパッケージは、うみがたりにちなみ、往来する人々などの登場人物をすべてマゼランペンギンにした老舗和菓子店の代表銘菓らしからぬ大胆なデザイン。着物姿のマゼランペンギンが店先でそろばんを弾いたり、人力車に乗ったりしている。

左が通常パッケージの「継続だんご」
継続だんご1

放浪記の一節に代わり、水族博物館や人と海との歴史を後世に語り、新しい物語を生み出していくといううみがたりの愛称の説明を掲載。加えて、1903年(明治36年)に直江津にあった米穀取引所が閉鎖の指示を受けた際に、市民を挙げて反対し“継続”させた記念に誕生した継続だんごの由来も紹介し、「うみがたりと共にこの地で物語をつむいでいく」と同店の思いもつづった。

重原代表社員は「継続だんごは直江津の街に支えられ続いてきた。うみがたりは街が元気になるチャンスで、話題を提供し多くの人に喜んでもらいたいと、冒険でもあるが決断した」と話している。

価格は5本入756円(税込み)で、通常のパッケージと同じ。直江津駅前の本店とうみがたり内のミュージアムショップ「レガーロ」で販売している。通常パッケージもこれまでと変わりなく販売中。

問い合わせは三野屋菓子店本店025-543-2538