新潟県がまとめた2018年(2017年10月〜18年9月)の人口移動調査によると、2018年10月1日現在の新潟県推計人口は224万5,057人で、1年間に2万1,064人減少した。このうち、上越市の人口は19万1,835人で、1年間に1,942人減少した。広域合併した2005年以降、最も減少数が多く、4時間半に1人の割合で人口が減っている計算になる。
上越市の人口 この6年間で1万人減少
上越市の人口は広域合併した2005年10月に20万8,083人いたが、2013年に20万人を割り、2019年には19万人を割りそうな勢い。また、直近の6年間で約1万人減り、2018年の減少率は1%を超えた。
1年間で「牧区」相当の人口が消滅?
上越市での1年間の減少数は1,942人で、広域合併以降、最も多かった。1年間で牧区相当の人口が減った計算になる。
4時間半に1人の割合で減少
1年は8,760時間なので、減少数(1,942人)で割ると、約4.5時間に1人の割合で人口が減っている計算になる。また、1日5.3人ずつ減っているとも言える。
自然動態は1331人の減
減少の内訳をみると、出生が1,246人、死亡が2,577人で、出生数から死亡数を引いた「自然動態」が1,331人の減。少子高齢化に伴う出生数の低下と死亡数の増加は広域合併した年から続いており、中でも直近の3年間は年間1,000人以上の減となっている。
社会動態は611人の転出超過
転入から転出を差し引きした「社会動態」は、転入数が4,278人、転出数が4,889人。差し引き611人の転出超過は、県内で最も多かった。社会動態は広域合併後からマイナスが続いている
上越市から県外への転出先は、1位が東京都で638人、続いて神奈川県272人、埼玉県269人、長野県239人の順。転出理由は「職業」「家族」「住宅」の順だった。転入は東京都318人、神奈川県201人、長野県197人、群馬県192人など。
糸魚川市、妙高市も同様
2018年10月1日現在の推計人口は、糸魚川市が4万2111人で、1年間に659人の減少。妙高市は3万1685人で、539人の減少。減少率は妙高市が1.67%で県内で9番目に高かった。糸魚川市は1.54%。
自然動態は糸魚川市が出生215人、死亡693人で、478人の減。妙高市は出生164人、死亡566人で、402人の減。
社会動態はいずれも転出超過となっている。糸魚川市が転入742人、転出923人で、マイナス181人。妙高市は転入839人、転出976人で、マイナス137人。