日米訓練でオスプレイ不参加求め上越市に要請書 社民、共産や労組など

新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場で3月上旬に予定されている日米共同訓練について、社民党や共産党、労働組合などが2017年2月1日、上越市役所を訪問し、訓練の中止と米軍の輸送機オスプレイの参加撤回を防衛省に求めるよう市に要請した。

申し入れを行ったのは社民、共産のほか、日米共同訓練反対県民共闘会議(議長・小山芳元県議)や上越地区平和環境労働組合会議(丸山覚議長)、上越地区労働組合総連合(布施辰夫議長)など10団体。この日は代表者ら16人が土橋均副市長を訪問した。小山県議が土橋副市長に要請書を手渡した。

要請書を読み上げる日米共同訓練反対県民共闘会議の小山議長
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要請書では、昨年12月に沖縄県名護市で訓練中のオスプレイが大破した事故が起きたことについて触れ、関山演習場の近くには小中学校や住宅があると指摘。「事故原因すら特定されていないにもかかわらず、飛行訓練をするなど絶対に許されない」としている。

土橋副市長は「訓練は日米両国の政府で合意しているもの。市民の安全を守ることを最優先に、円滑で適切な訓練が行われるよう情報提供を求めていく」と話すに留まった。

10団体はこの日、妙高市にも同様の要請書を提出したほか、防衛省にも郵送で書面を提出した。

同市は1月19日、村山秀幸市長が埼玉県の防衛省北関東防衛局などを訪問し、訓練時には市民の安全に最大限配慮するよう、要望書を提出している。

訓練は関山演習場と群馬県の相馬原演習場で行われ、日本側は第12旅団第30普通科連隊が、米側は、第3海兵師団第4海兵連隊が参加する予定。オスプレイも訓練に参加する方向で調整されている。

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