(2016年12月9日追記)上越タウンジャーナルなどの報道を受け、新潟県上越市は、小売店などで破れた袋を新品と交換する措置について、当初の予定を前倒して12月9日から始めました。
新潟県上越市の指定ごみ袋の一部に破れやすい製品があるという不具合が見付かり、同市では2016年12月15日から、袋を販売している小売店などで破れた袋を新品と交換する措置を取る。
上越市の指定ごみ袋は、環境への配慮などからバイオマスプラスチック製で、原料には食用に適さない古米と廃プラスチックを使用している。同市辰尾新田のバイオポリ上越が製造している。
市生活環境課によると、今年3〜5月に製造された「燃やせるゴミ」と「生ゴミ」用の袋の一部の強度が足りず、破れやすい状態で販売された。同社では、飼料用米への米の作付転換などで従来に比べ原料となる古米の入手が困難になってきたことから、米ぬかを混ぜるなど試行したころ、強度不足の袋が製造されたという。
破れやすい袋は、7月中旬から市内を中心とした約300の小売店で販売されたとみられ、市にはこれまで約250件の苦情が寄せられているという。店頭に出回った袋は、市と製造業者が11月末までに全て回収し、現在店頭で販売されている袋の品質は確保されているという。
家庭に買い置きしている袋の中に破れやすい袋があった場合は12月15日から、販売店などで交換できる。袋には製造番号などが記載されていないため、外観から破れやすい袋かどうかは判別できない。袋が容易に破れた場合は12月15日以降、購入したスーパーやコンビニエンスストア、ホームセンターなどに持ち込むと新品と交換してもらえる。
今回の不具合や交換方法について市は広報上越の12月15日号で市民に周知するとしている。
市生活環境課では「不具合が生じ大変申し訳ない。袋が破れた場合は、12月15日以降に購入した販売店で交換してほしい」としている。問い合わせは市生活環境課025-526-5111。