高田公園の夜桜を一望 歴史博物館屋上ラウンジが撮影スポットとして大人気

新潟県上越市の高田公園内にある市立歴史博物館の屋上ラウンジが、桜の撮影スポットとして人気を呼んでいる。雨が上がった2019年4月9日は、アマチュアカメラマンなどが、満開の夜桜を撮影しようと大勢詰めかけた。

高田城三重櫓と内堀沿いの桜が美しい
夜桜

歴史博物館は昨年7月21日に開館しており、観桜会の会期中に屋上ラウンジを開放するのは初めて。2階建ての博物館屋上にあるラウンジは約170平方mあり、内堀や外堀沿いの桜、妙高山や南葉山などが展望できる。

特に高田城三重櫓を背景にした内堀沿いの桜を高さ15mから見下ろす絶好の撮影スポットであることから、アマチュアカメラマンに大人気。開幕した4月1日から8日までの8日間に5,874人の利用者があった。天候に恵まれた週末の6、7日にはエレベーターの順番待ちができたという。

雨上がりで満開と重なった9日は、午後3時過ぎから屋上ラウンジの場所取りが始まり、午後6時までに11本の三脚が立ち並んだ。同館では、急きょ譲り合って撮影をしてもらうように呼びかける掲示を張り出した。

アマチュアカメラマンや花見客が大勢訪れた屋上ラウンジ。譲り合いを呼び掛ける掲示も出された
屋上ラウンジ

夜桜が一番美しい日没直後の薄明かりの時間帯になると、シャッター音が一斉に鳴り響いた。長野市から訪れた男性(58)は「高田の桜の撮影は3回目。上方から撮影した写真がなかったので、早くから陣取った。三脚を立てるのは花見客に迷惑をかけて心苦しい」と話していた。

屋上ラウンジの利用は無料。正面入口から入り、エレベーターを使って上がる。屋上の利用時間は午前9時〜午後8時30分(観桜会終了後の4月16日以降は午後5時まで)。

上方から見る昼間の桜も美しい
昼間

上越市立歴史博物館