大雪で陸上自衛隊が上越市に災害派遣 福祉施設で雪下ろし

大雪を受けて新潟県は2021年1月10日、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。同日午後、高田駐屯地の第5施設群の隊員が上越市内の福祉施設に派遣され、雪下ろしや除雪作業に当たった。

県では、大雪で積雪量が増加し雪下ろしが困難な障害者施設などや、倒壊のおそれのある高齢者世帯の除排雪のため、災害派遣を要請した。同日の派遣部隊は第5施設群の約70人。

この日午後6時までに自衛隊が出動したのは、積雪が多く緊急度が高い大手町の障害者施設「ポプラの家」や浦川原区の高齢者や障害者のグループホームなど5か所。

このうち、同区顕聖寺のグループホームゆめほーむでは夕方、隊員8人が屋根の上に上がりスコップで積み上がった雪を落としたり、スノーダンプなどで入口の通路を作ったりした=写真=。同区総合事務所(釜淵)の10日午前9時時点の積雪は275cm。

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災害派遣部隊を指揮する第5施設群群長の庭田徹1佐(高田駐屯地司令)は「記録的な豪雪でいろいろな面で市民生活が脅かされ、今後も油断できない状況が続いていると承知している。市民の皆様が速やかに普段の生活に戻れるよう全力で取り組んでいく」とのコメントを発表した。

市によると、自衛隊の派遣を求める施設が多数あり、調整がつき次第自衛隊に除雪作業を依頼するという。

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