直江津小プールのブロック塀 建築基準法に不適合 上越市内5高校でも 大阪北部地震受け緊急点検

大阪府北部地震で小学校のブロック塀が倒れ小学生が死亡した事故を受けて、上越市教育委員会や新潟県教育庁は2018年6月27日までに、小中学校と高校などのコンクリートブロック塀を緊急点検した結果を発表した。上越市内では、直江津小学校プールの塀が建築基準法に適合していなかったほか、高校5校でも同様の問題が見つかった。

法令で定められた「控え壁」が設置されていない直江津小学校プールのブロック塀
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上越市教委は市立の小学校50校、中学校22校、幼稚園1園の合計73施設を調査した。その結果、直江津小のプール敷地と隣接する民地を隔てる高さ153cm、長さ33mのコンクリートブロック塀に、強度を維持するため法令で定められた「控え壁」が設置されていないのが見つかった。

市教委は塀に近寄れないようパイロンと柵を設置した。市教委では「今後、鉄筋の状況など内部を調べ、高さを低くするか別のものに取り替えるかなどを検討する」としている。

県教育庁によると、上越市内の高校では、高田、高田北城、高田南城、有恒の4校で、いずれも高さ120cm以上のコンクリートブロック塀に控え壁がなく法令の基準を満たしていないことが分かった。また、高田商業では、法令の上限である高さ120cmを超える石積みの塀があった。県教育庁では「生徒や地域住民に対して注意喚起を行うとともに撤去や高さを下げるなど早急に対応する」としている。