社会教育館跡に「(仮称) 直江津地区新保育園」が来月着工 中央・古城の2園を統合

新潟県上越市は西本町4の旧社会教育館・直江津図書館跡地に、市立中央保育園(中央2)と市立古城保育園(港町1)を統合した「(仮称)直江津地区新保育園」を建設する。2017年10月中旬から建設工事に着手する予定で、2019年4月の開園予定。

新保育園の完成イメージ(上越市提供)
直江津地区新保育園パース図

新保育園は、敷地面積約3700平方m、鉄筋コンクリート造り2階建てで、延床面積は約2000平方m。定員は200人を予定しており、現在の2園の園児数の合計と同程度となる。

園舎は、遊戯室の周りに保育室を配置するセンターホール形式で、遊戯室は開放感のある吹き抜けとなっている。すべての保育室と遊戯室に冷暖房を完備し、0〜2歳児の保育室には床暖房を設置する。腰壁や天井には地域産材を使用し、園児が木の温もりを感じられるようにする。

また、隣接する海浜公園への出入り口を設け園児が移動しやすくするほか、2階の日本海を望む一角にテラスを設置し、夏は海を眺めながらプール遊びができる。送迎用駐車場は約20台を確保した。

総事業費は、約9億8000万円。開会中の上越市議会9月定例会に建設工事契約の議案が提案されている。完成は来年12月頃を予定している。

中央、古城の2園を統合した新保育園の建設は、同市の保育園再配置計画に基づくもの。2園とも建築後30年以上が経過し老朽化しているほか、中央保育園は背後に崖地を抱え、古城保育園は津波浸水想定区域内にあり、いずれも災害時の安全確保が課題だった。新園舎は海に近いが津波浸水想定区域内ではない。

旧上越市内の市立保育園では、来年4月、土橋に北本町保育園が移転新築した「つちはし保育園」が開園予定となっている。

(仮称)直江津地区新保育園の場所