県立中央病院で医療事故 1156万円で遺族と調停成立へ

新潟県は2021年6月3日、上越市の県立中央病院で昨年、糸魚川市在住の80代男性が死亡する医療事故が発生し、遺族と民事調停が成立する見通しだと発表した。調停案の損害賠償額約1156万円の決定を6月議会で提案する。

発表によると、昨年1月中旬、男性の胸水の治療のため、胸腔に水分などを排出する管を挿入した際、誤って管の先が肝臓まで達しており、そのまま管から薬剤を注入したため男性は直後に呼吸停止し死亡に至った。

今年3月に県が遺族の住む福岡県久留米簡易裁判所に民事調停を申し立て、4月に裁判所から調停案が提示され、遺族が同意の意志を示した。