上越市中央2の酒類卸売「合資会社 泉商店」が事業停止 負債8500万円

新潟県上越市中央2の酒類卸売「合資会社泉商店」が、2020年2月20日付で張り紙を出し事業を停止した。事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンク上越支店、東京商工リサーチ高田支店の調べで、負債総額は約8500万円。

同社は1912年(明治45年)1月に個人創業、53年(昭和28年)6月に法人改組した酒類卸売業者で、上越地域の酒小売店を得意先に営業を展開していた。

しかし、景気悪化による消費低迷や、規制緩和以降の競合激化により、販売先である酒小売店を取り巻く経営環境が厳しくなった。一時は6億円近い売上を計上した時期もあったが、2019年5月期の売上は約2億3000万円にまで低下していた。

資金繰りも限界に達し、代表も高齢になっていたため、事業継続を断念した。