雪なく過去2番目の少なさ 上越市のレルヒ祭入り込み8100人 少雪で激減

新潟県上越市の上越観光コンベンション協会は2020年2月4日、同市の金谷山スキー場などで1、2日に開催された「日本スキー発祥109周年レルヒ祭」の入り込みが2日間で8100人だったと発表した。記録的な暖冬少雪で積雪がなく、雪のイベントが中止や変更を余儀なくされたことが大きく影響し、昨年より1万7900人少なく、過去2番目に少ない入り込みとなった。

今年のレルヒ祭初日のステージイベント(2020年2月1日午後1時頃撮影)
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同協会によると、初日の1日は本町商店街などで開かれた屋台村イン本町などの催し物に800人、金谷山のライブステージ、レルヒ屋台村、ミュージックスターマイン、LEDスカイランタンリリースなどに2000人が訪れ計2800人。自衛隊高田駐屯地音楽クラブや高田西小児童の金谷山太鼓などの演奏、宝さがしなどが行われた2日目は5300人だった。

積雪がないため、レルヒキャンドルロードやあかりのパレードたいまつ滑降、陸自高田駐屯地隊員による雪中行軍などの雪のイベントは中止となり、恒例の一本杖スキーの実演は紹介に変更された。

同協会の担当者は「雪のイベントが中止となったことと、1日目のみぞれの天候が影響した」と話している。

同祭は、1911年(明治44年)に日本で初めて高田にスキー技術を伝えたオーストリア・ハンガリー帝国(当時)の軍人、テオドール・フォン・レルヒ少佐にちなんで1995年から開催されている。入り込みは、開催日が1日だけだった第1回が7500人で最も少ない。