3月末で閉校の上越市立古城小で最後の卒業式 5人の卒業生巣立つ

児童数の減少により3月末で閉校する新潟県上越市の市立古城小学校(保坂修校長、21人)で2022年3月18日、最後の卒業式が行われた。5人の卒業生が、74年の歴史に幕を下ろす思い出の学び舎を巣立った。

最後の卒業式で別れの言葉を述べる5人の卒業生 20220318古城小卒業式

最後の卒業式には、児童と教職員のほか、地域の来賓や保護者ら約40人が出席した。

卒業生一人一人に卒業証書を手渡した保坂校長は「この1年は閉校記念や最後の活動がたくさんあったが、皆さんは自ら楽しむことを忘れず、仲間や地域に感謝し、自分のなすべきことにとことん取り組んできた。いつまでも古城の絆をつなげよう」と言葉を贈った。

保坂校長から一人一人に卒業証書が手渡された DSC_9193

中学校の制服姿の卒業生は、在校生や保護者らを前に6年間の小学校生活を振り返り、一人ずつ発表。「古城小最後の年は一致団結して古城の仲間と共に閉校に関わる様々な行事を作り上げてきた」「(活動を通し)古城小は地域に支えられていることを改めて実感した」「たくさんの方々に感謝しながら、古城小学校を巣立ちます」などと、別れの言葉を告げた。

卒業生の一人、宇都木旅人君(12)は「古城小は終わらないとずっと思っていたので、悲しい気持ちもあれば、中学校に行くという楽しみもある。中学校ではサッカー部で即戦力になりたい」と話していた。

3月末で閉校する古城小 DSC_9274

同校は1948年、直江津小の児童数増加で、直江津町立直江津第二小学校として開校し、2年後に古城小学校に校名を変更。校舎は上杉景勝の会津移封後、春日山城主となった堀氏によって1607年(慶長7年)に築城された福島城の跡地に建てられた。74年間に送り出した卒業生は3529人。

同校は、4月から市立直江津小に編入統合される。

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