メギス不漁で破綻 糸魚川市の水産物加工販売「イシマル」が廃業

新潟県糸魚川市桂の水産物加工販売「株式会社イシマル」(資本金3200万円)が2019年2月25日付で廃業する旨の張り紙を出し、事業を停止した。今後は新潟地裁高田支部に破産手続き開始の申し立てを行う予定。東京商工リサーチ高田支店の調べで、負債総額は約9000万円。

同社は2017年1月24日、上越市の企業などの出資を受けて設立。倒産した東食品の旧工場を同年3月に取得し、鮮度の落ちが早いため地元でしか消費されていなかったメギス(和名ニギス)の加工販売を主に手がけていた。

当初は限定的だった販路も、大手スーパーや居酒屋チェーンへ拡大させ、今後の展開が期待されていた。しかし、メギスの不漁で業績は伸び悩み、収益も厳しい状態が続いていた。