新潟県上越市西本町3の無印良品直江津内に2021年7月20日、健康関連の商品販売や健康相談機能、身体測定器、調剤薬局を備え、病気の予防や健康維持から薬の提供までを一体的に行う「まちの保健室」がオープンした。
無印良品を運営する良品計画(東京都)が、全国で約800店舗の調剤薬局を運営するクオールホールディングス(同)と協業し、健康分野に参入した。現在はプレオープンで、8月1日に調剤と看護師による健康相談が始まり、正式オープンする。
まちの保健室は約130平方m。キャンプ用品コーナーを移動して整備した。販売商品は健康茶や寝付きをよくする枕、リラックスできるアロマオイル、各種マスク、歯ブラシ、高タンパクや糖質を抑えた菓子など、健康に関わるものを取り揃えた。身長や血圧、体脂肪や筋肉量などの測定器を設置し、買い物ついでに気軽に測定し健康管理の参考にしてもらう。
保健室内には調剤薬局のクオール薬局があり、8月1日から調剤業務を行う。同ホールディングスのグループ企業には新潟市を中心に新潟、山形両県で約100店舗の調剤薬局を運営する共栄堂があるが、今回はクオール薬局として県内初出店。漢方薬を多く取り揃え、薬剤師が一人一人の体質や症状を聞きながら、漢方薬も処方する。1回分から購入でき、その場で煎じて飲むことも可能。
クオール薬局が主催し、「からだ測定会」や「漢方講座」「健康体操講座」「子育て大学」といった健康イベントも定期的に開催していくという。
無印良品直江津の林昌宏店長は「健康というと年配の方中心とイメージがあるが、今回は普段病院などに行かない若い方など、幅広い世代の方に買い物のついでに気軽に寄っていただきたい」と話している。