謙信目線で信玄と一騎打ちも 埋蔵文化財センターに川中島合戦再現VR導入

新潟県上越市春日山町1の同市埋蔵文化財センターに2018年4月、謙信公祭の川中島合戦を上杉謙信の目線で映像体験できる仮想現実(VR・バーチャルリアリティー)装置が設置された。郷土の英雄になりきって、宿敵武田信玄との一騎打ちが体感できる。

VR装置は1台で大人と子ども兼用。VRゴーグルを掛けると、馬にまたがった謙信が見た謙信公祭の川中島合戦が360度のVR動画で繰り広げられる。

謙信公祭VR装置で川中島合戦を体験する越後上越上杉おもてなし武将隊
埋蔵文化財センターVR

突如現れ襲いかかってくる武田方の忍者や武将の攻撃を次々と退ける様子は迫力がある。謙信が武田軍の本陣に切り込んで信玄と一騎打ちとなる「三太刀七太刀」の場面は、走る馬や刀を振る謙信の動きに連動して映像が揺れ、臨場感たっぷり。

所要時間は2分。映像は昨年の謙信公祭の川中島合戦の再現の終了後、VR用に撮影したものを使用している。

同市観光振興課は「VRで謙信公祭の川中島合戦を体感してもらうことで、実際の祭りへの来場や参加につなげたい」としている。

VR体験は無料。小学生以下の利用は保護者の付き添いが必要。体験時間は午前10時〜正午と午後1〜3時。

同センターの開館時間は午前9時〜午後5時。入場無料。火曜休館だが、観桜会期間中は無休。