台風による下校時間繰り上げの知らせ夜届く 上越市PTAメールに不具合

台風21号の接近に伴い2018年9月4日、新潟県上越市は小中学生の下校時間を早める措置を取ったが、保護者に学校からの緊急連絡を知らせる「PTAメール」に不具合が生じ、配信できなかった。メールは、帰宅しても保護者が不在の児童生徒を学校に迎えに来るよう求める内容だったが、届いたのは夜になってからだった。

4日午後8時頃に届いた、迎えに来るよう保護者に求めるPTAメール
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同市教育委員会は4日午前、下校時間を早め午後2時までに児童生徒を下校させることを決め、帰宅しても保護者が不在の児童生徒は学校に待機させ、保護者に迎えに来るよう要請することにし、各学校に通知した。

市立の小学校50校、中学校22校のうち、大半の学校でメール送信に不具合が生じた。このため市教委は、学校に待機している児童生徒の保護者には個別に電話連絡するよう各学校に指示した。

市教委によると、同じシステムを利用している全国の8自治体で同様の不具合が発生しており、台風の接近で同じ時間帯にメール配信の利用が増えたことが一因だという。

その後、不具合は午後9時台に解消されたが、各学校が昼間に送信しようとしていたメールが夜になって次々に保護者に配信され、事情を知らない保護者からは市教委に問い合わせもあったという。

市教委は「保護者の皆様にご迷惑とご心配おかけし深くお詫びする。今後PTAメールだけに頼らない別の手段や早い段階で下校措置を出す方法なども検討したい」としている。