新潟県の上越市立水族博物館「うみがたり」で2019年6月から生体展示されていたマンボウが7月10日午前8時25分、死んだ。同日、同館が発表した。現在のところ死因は不明で、同館は「今後解剖を行い、原因究明に努めたい」としている。
死んだマンボウは体長約102cm、体重約50kgで、相模湾の横須賀市大楠漁業協同組合の定置網に入った個体。先月6月17日から同館で初めて生体展示され、話題となっていた。
同館によるとマンボウは8日から餌を食べなくなり、獣医や飼育スタッフが処置に当たってきたが改善しなかった。
マンボウは水中での水流の速度や方向などを感じ取る「側線」という感覚器官が弱く、水槽の壁や岩にぶつかってけがをし、それが原因で死ぬことも多く飼育が難しい。うみがたりではダイバーが潜って岩にぶつからないように注意するなどしていたという。
うみがたりでは「難しいマンボウの飼育に挑戦し、いろいろな工夫をしたが力及ばす死んでしまい残念。約3週間だったが、この経験を生かし、さまざまな生き物の飼育を行っていきたい」としている。