上越? 妙高? 糸魚川? 3市合同でご当地ナンバー検討 2020年度交付予定

新潟県上越市と妙高市、糸魚川市の3市は、自動車のナンバープレートに地域名を表示した「ご当地ナンバー」の導入に向けた検討を始める。検討会を設置し、来年3月までに地域名を決定して国に申し込む。2020年度には「走る広告塔」として新たなナンバープレートが交付される予定だ。

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新潟県は「新潟」と「長岡」だけ

新潟県内は新潟市に新潟運輸支局があり、長岡市に検査登録事務所があるため、下越地方や佐渡が「新潟」ナンバーで、中越地方から南は富山県境の糸魚川市まで全て「長岡」ナンバーとなっている。

地域名に図柄も

管轄の運輸支局名ではなく、「金沢」や「富士山」などその地域の名称を表示した「ご当地ナンバー」は、観光振興などを目的に過去2回、国が募集し実施している。今回3市が導入を目指すのは、5月に国土交通省が募集を発表した、地域名に加えその地域の風景や観光資源などの図柄を表示した「地方版図柄入り新ナンバープレート」。

2020年度に実現予定

導入までのスケジュールは、2017年10月に3市と上越、糸魚川の県地域振興局で構成する検討会を設置。検討会内には、学識経験者や商工、観光団体、交通事業者による検討委員会を設け、具体的な地域名や図柄のデザインの検討を行う。来年2018年の3月までに地域名を決定して県を通じて国に申し込み、2018年12月までには図柄も国に申請する。2020年度中には、新たなナンバープレートが交付される予定だ。

原則は2文字の地理的名称

地域名の条件は、行政区域や旧国名などの地理的名称であり、地域を表すものとしてふさわしい名称であること。また、読みやすく覚えやすいもので、既存の地域名と類似し混同を起こすものではないこと。 ナンバープレートとして確認しやすいように、原則として「漢字2文字」とし、やむを得ない場合であっても「漢字」または「平仮名」で、文字数は最大で「4文字」までとされている。

上越市長は「上越」希望

上越市の村山秀幸市長は8月28日の記者会見で、地域名について「地域の一つのくくりからすれば、『上越』になってもらえればありがたい」と述べた。

自動車は3市合計で11万3358台

上越市の自動車の登録台数は3月31日現在で8万2607台、3市の合計は11万3358台。これまでご当地ナンバーの導入には、対象地域内の登録台数が10万台を超えていなければならなかったが、導入基準が緩和され、複数自治体で概ね5万台を超え、地域名が地域を称するものとして相当程度の知名度があれば可能となった。