「謙信公武道館」が完成 北信越最大規模 オープンは12月1日

新潟県上越市戸野目古新田の上越総合運動公園内で建設工事が行われていた「謙信公武道館」が2019年9月30日、完成した。10月1日、館内が報道関係者に公開された。オープンは12月1日。

北信越最大規模の大道場
謙信公武道館(大道場)

謙信公武道館は、初の県立武道館として2018年3月に着工。敷地面積約2万2950平方m、延べ床面積約1万3035平方mの2階建ての建物。

北信越では最大規模となる柔剣道8面と観客席1074席からなる大道場をはじめ、柔道の小道場(3面)、剣道の小道場(2面)、遠的と近的の弓道場、相撲場、トレーニングルーム、研修室、会議室などを備える。駐車場は300台。

観客席200席の相撲場
謙信公武道館(相撲場)

一部屋外の遠的の弓道場(6人立ち)
謙信公武道館(遠的)

近的の弓道場(12人立ち)
謙信公武道館(近的)

山城をイメージしたグレーの重厚な外観で、建物の背後には愛称にもなった上杉謙信の居城、春日山城跡が見える。全国レベルの大会が開催できることから、正面入り口の横屋根や一部屋外の遠的弓道場には安田瓦、高さ約9mの吹き抜けのエントランス「上越の間」や大小道場の壁には越後杉の縦格子を使用し、本県らしさをアピールしている。

剣道の小道場
謙信公武道館(剣道小道場)

茶室を備えた展示ギャラリー
謙信公武道館(展示ギャラリー)

建設と運営は民間資金などを活用するPFI方式で、整備や維持管理などの総事業費は約90億円。このうち建設費用は約65億円。県スポーツ課の岩井智幸参事は「他県に誇れる“武道の聖地”。地元上越市民や県民に愛される施設になってほしい」と話した。

今後2か月間の開業準備を経て、12月1日に開業式典と記念イベントが開催される。12月22日には初の全国規模の大会として、剣道の全国道場対抗剣道大会と全国道場少年剣道選手権大会が開催される。また上越市が招致した2020年東京パラリンピックのドイツ柔道チームの事前合宿も、2020年2月下旬から3月上旬に同館で行われる。

謙信公武道館正面入口
謙信公武道館(正面)

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