スマホだけで支払いOK 頸城ハイヤーがQRコード決済を導入 新潟県内初

頸城ハイヤー(新潟県上越市西本町1、野本宏之社長)は2018年9月25日、スマートフォンによるQRコード決済で料金を支払えるサービスを開始した。同社では、楽天の決済サービス「楽天ペイ」を活用しており、タクシー会社でのこうしたQRコード決済の導入は新潟県内初となる。

利用者はあらかじめスマホアプリ「楽天ペイ」にクレジットカードを登録しておく。支払い時は、タクシー内に掲示されている専用のQRコードをスマホアプリで読み取ったあと、運転手に言われた金額を入力して決済する。財布やクレジットカードを持たずにスマホだけで決済でき、利用に応じて楽天のポイントも貯まり、ポイントで支払うこともできる。

車内に掲示されたQRコードをスマホで読み取り決済する
QRコード決済

同社は上越市内のタクシーのおよそ半数を占める82台の車両を有しており、その全車両でQRコード決済が行える。

QRコード決済は、店舗などにQRコードを印刷した紙を掲示するだけで導入でき、専用の機器などが必要ない。同社では、QRコード決済の普及が進めば現金のやり取りがなくなることから、運転手や経理担当者の負担が大幅に軽減され、人手不足などの対策にもなると期待している。

同社は2014年にスマホでタクシーを呼べるアプリ「タクシー配車」を導入しており、今回の楽天ペイ導入によって、タクシーの配車から料金の支払いまで、すべてスマホで完結できるようになった。同社では「今後もサービスはもとより、安全運行、利便性向上を目指したい」としている。