高田の観桜会の入り込み20万人 過去最低の昨年より7万2000人増加

新潟県上越市の上越観光コンベンション協会などは2021年4月16日、同市の高田城址公園で開催された「第96回高田城址公園観桜会」(4月1〜15日)の入り込みが20万人だったと発表した。同協会によると、新型コロナウイルスの影響で記録のある1972年以降最低となった昨年の12万8000人に次ぐ少なさだが、同年に比べ7万2000人増加した。

満開と週末が重なった4月3日の様子 観桜会入り込み⑤

同公園のソメイヨシノは今年、観測史上2番目に早い3月29日に開花。開花宣言の時点で一〜二分咲きの状態で、観桜会初日の4月1日には観測史上最も早い満開となった。満開と週末が重なった3日は晴天にも恵まれ、大勢の花見客でにぎわった。

昨年は新型コロナ感染防止のため例年約300が立ち並ぶ露店の出店を中止したが、今年は出店者、従業員らを上越、妙高、糸魚川の3市の居住者のみに限定して40店が出店。土産品や地元飲食店などの物産展も、例年の約半分の16店が出店した。公園内での飲食や宴会は禁止で、飲食物はテイクアウト限定としたため、購入品を入れたビニール袋を手に公園内を歩く花見客の姿が見られた。

「日本三大夜桜」として知られ、ぼんぼりなどは点灯したが、ステージイベントやパレード、シャトルバスの運行は中止した。写真撮影スポットとして人気の「さくらロード」のライトアップは、密集を防ぐため通路を片側通行にした。

今年は2年ぶりに露店や物産展も出店(4月3日) 観桜会入り込み③

4月2日の夜桜の様子 2日夜の写真

同協会の担当者は、「コロナ禍の開催ではあったが、数は少ないものの露店もあり来場者にはご満足していただけたと思う。テイクアウト限定についても、スタッフが巡回し声がけをすると、ご理解いただけた」と話した。

市観光交流推進課によると、インターネットを使った来場者アンケートを実施しており、今後詳細な分析を行い、来年の開催方法を検討するとしている。

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