大型で非常に強い台風19号の接近に伴い、新潟県内は2019年10月12日午後から風雨が激しくなった。台風に関する最新情報を時系列で掲載する(新しい情報を上に追加)。
上越市内各地で床下浸水や道路冠水 午後11時現在の被害まとめ(13日午前0時8分)
上越市災害対策本部は、12日午後11時現在の台風による被害状況を発表した。転倒などで4人が負傷したほか、鴨島2や土橋、西横山などで家屋への浸水被害が出ている。また各地で道路が冠水している。
建物への浸水
- 鴨島2全域で床下浸水(最高水位約 60cm)
- 西横山地内で一部家屋浸水との情報あり
- 一印青果市場付近
- 土橋(クロネコヤマト周辺一帯)
道路冠水による通行止め
- 鴨島 2 丁目周辺
- 福橋(市道横曽根福橋線)
- 土橋(市道新町橋線)
- 下五貫野(法定外道路)
- 上越信金有田支店前道路(市道)交通状況不明
- 北城町 4(くすりのアオキ近く)交通状況不明
- 平成町(戸野目公園付近市道)
- 大和 5 丁目(市道)片側通行中
- 東中島・若鷹団地(市道)
- 藤巻(メガガイア付近 市道)
- 新光町 3(市道) 準備中
- 西横山~西吉尾間の県道で桑取川が溢水
倒木による通行止め
- 下吉野から岡沢へ行く市道 倒木 消防団で撤去作業中
- 春日新田地内市道 応急処置は完了(通行止継続)
- 柿崎区竹鼻地内国道 8 号線(1 車線規制中)
柿崎川増水で柿崎区下条、行法、落合、角取に避難指示(12日午後11時58分)
大雨により柿崎川の角取観測所の水位が避難判断水位を超えたことから上越市は、12日午後11時58分、柿崎区下条、行法、落合、角取に避難指示(緊急)を発令した。
保倉川流域に避難指示 水位さらに上昇(12日午後11時35分)
保倉川の各観測所の水位が更に上昇したことから上越市は午後11時35分、浦川原区有島から下流の保倉川流域に出していた避難勧告を、避難指示(緊急)に切り替えた。
浦川原区有島から下流の保倉川流域で避難指示が出ている場所は次の通り。
- 直江津区 港町1、港町2、市之町
- 八千浦区 日之出町、黒井
- 有田区 全域
- 頸城区 西福島1区、西福島2区
- 保倉区 上名柄、中青野、下青野、上吉野、下吉野、上五貫野、下五貫野、下名柄、岡沢
- 北諏訪区 東中島、若鷹、上千原、福橋下真砂
- 頸城区 下吉、上吉、松本、下三分一、上三分一、北四ツ屋、浮島、市村、美しが丘、望ケ丘
- 三和区 末野、末野新田
- 浦川原区 有島
保倉川増水で直江津区、八千浦区、有田区、頸城区に避難勧告(12日午後10時10分)
上越市は大雨により保倉川の佐内観測所の水位が避難判断水位を超えたことから、午後10時10分、直江津区の港町1、港町2、市之町、八千浦区の日之出町、黒井、有田区の全域、頸城区の西福島1区、西福島2区に、警戒レベル4、避難勧告を発令した。
関川増水で高田区などに避難勧告(12日午後9時30分)
大雨により関川の水位が避難判断水位を超えたことから、上越市は午後9時30分、関川流域の高田区、新道区、春日区の全域に避難勧告を発令した。
上越市北城町にある関川高田観測所の水位は午後9時40分時点で5.49m。避難判断水位の5.05mを超えており、氾濫危険水位5.80mまであと31cm。
避難所に200人 転倒などで3人がけが
上越市災害対策本部によると12日午後7時時点で、台風による強風で転倒するなどして3人の負傷者が確認されている。また、午後6時時点で指定避難所129か所に220人が避難している。
飯の80代男性が転倒して顔面に擦り傷を負ったほか、松村新田の60代女性が転倒して頭にけがをした。また、柿崎区上下浜の男性が屋根から転落した。けがの程度は不明。避難者200人のうち100人が名立区内の避難所にいる。
上越市に初の大雨特別警報(12日午後7時50分)
気象庁は午後7時50分、上越市、妙高市、糸魚川市の3市に、県内では初となる警戒レベル5、大雨の特別警報を発表した。警戒レベル5は最も高いレベルで、最大級の警戒が必要。
保倉川増水で保倉区、北諏訪区、頸城区、三和区の一部地域に避難勧告(12日午後7時40分)
上越市は大雨により保倉川遊水地外観測所の水位が避難判断水位を超えたことから、午後7時40分、保倉区、北諏訪区、頸城区、三和区の一部の地域に、警戒レベル4、避難勧告を発令した。
避難地域は次の通り。
- 保倉区 上名柄、中青野、下青野、上吉野、下吉野、上五貫野、下五貫野、下名柄、岡沢
- 北諏訪区 東中島、若鷹、上千原、福橋下真砂
- 頸城区 下吉、上吉、松本、下三分一、上三分一、北四ツ屋、浮島、市村、美しが丘、望ケ丘
- 三和区 末野、末野新田
保倉川増水で浦川原区有島に避難勧告(12日午後7時15分)
上越市は大雨により保倉川顕聖寺観測所の水位が避難判断水位を超えたことから、午後7時15分、浦川原区有島に、警戒レベル4、避難勧告を発令した。浦川原地区公民館(釜淵)を避難所として開設した。
矢代川増水で和田地区に避難勧告(12日午後6時30分)
上越市は大雨により矢代川石沢観測所の水位が避難判断水位を超えたことから、午後6時30分、和田区全域に、警戒レベル4、避難勧告を発令した。
上越市内全域に避難準備情報(12日午後5時55分)
既に避難勧告が出ている名立区を除く上越市内全域に、警戒レベル3の避難準備・高齢者等避難開始を発令し、市内すべての指定避難所を開設した。
名立区に避難勧告(12日午後5時5分)
台風19号に伴う大雨により、土砂災害と名立川の氾濫の危険が高まったことから、上越市は名立区全域に警戒レベル4の避難勧告を発令した。同時に市災害警戒本部は災害対策本部へ移行した。
避難所は名立地区公民館・体育館、名立中学校、宝田小学校、下名立地域生涯学習センター、ろばた館、不動地域生涯学習センターを開設した。
上越市内に自主避難所開設(12日正午)
上越市は12日正午、市内28の地域自治区に1か所ずつ自主避難所を開設した。
このうち、柿崎区の柿崎保健センターには午後2時までに5人が避難した。柿崎六区の女性(83)は、着替え、薬、おにぎりなどを持ってハイヤーで避難所に来た。「一人暮らしなので不安だった。一晩泊まって、様子をみて帰りたい」と話していた。
また、頸城区のユートピアくびき希望館には午後3時までに5人が自主避難。家族3人で避難した頸城区下吉の男性(66)は「保倉川のすぐ裏に住んでいるので、500mmという雨量を聞いて用心して避難した。何もなく明日帰ることができれば」と話していた。
上越市災害警戒本部によると午後2時現在、避難者は22人。