上越市役所の火災受け村山市長が記者会見 第2庁舎使用できず「仮設事務所」設置

2017年8月6日深夜に発生した新潟県上越市木田1の上越市役所第2庁舎での火災を受け、上越市の村山秀幸市長は同日正午、同市役所で記者会見を開き、「近隣の皆様をはじめ、市民の皆様から財産を預かっている責任者として、深くお詫び申し上げる」と陳謝した=写真=

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第2庁舎はプレハブ2階建てで、用地管財課や契約検査課、新幹線・交通政策課、環境保全課、監査委員事務局など、6課と2事務局が入っており、87人が勤務している。村山市長は、第2庁舎は放水の影響などで使用できない状態だと説明。週明けの8月7日以降は第1庁舎などの会議室を「仮設事務所」として業務を行うことにしている。

市によると、前日の8月5日午後5時頃、時間外勤務で第2庁舎にいた職員1人が帰宅のため庁舎の施錠と警備会社のアラームを設定して、以降は無人となっていた。村山市長は「庁舎内には、職員個人のライターなどが置かれていたかもしれないが、暖房などを使用する季節ではないので、火の出るものはなかったと思う」と話した。

第2庁舎で管理されていた文書の焼失については、警察の実況見分終了後に確認を進めるとしている。

夜が明けた後、警察による実況見分が行われた
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8月6日午前2時20分頃、警備会社のアラームなどで通報があり、約1時間後に鎮火した。近くに住む女性によると、庁舎南側から激しく炎が上がっていたといい、南側の壁が黒く焦げている様子が見て取れる。市によると、第2庁舎の延床面積は992平方m。上越警察署は同日、実況見分を行い、1階部分約350平方mを焼失したと発表した。出火原因などについては不明で、同署が調べている。

現場の上越市役所第2庁舎

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