上越市の川崎設備工業が事業停止 自己破産へ

新潟県上越市寺町1の管工事業「株式会社 川崎設備工業」(資本金500万円、従業員4人)が2016年10月20日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンク上越支店の調べで、負債は約1億4000万円。

同社は1954年(昭和29年)4月に管工事を目的に創業、64年4月に有限会社・川崎設備工業所の商号で法人改組した。旧上越市内を営業基盤に、官公庁が発注するガス水道本管工事を主力に業容を拡大してきた。

2009年3月期には約1億6500万円の年売上高を計上していたが、公共事業の削減と競合激化によって近年の業績は減収が続き、2016年3月期の年売上高は約1億200万円まで減少していた。損益面でも、2011年3月期から6期連続で欠損となり、債務超過となっていた。

今期に入っても工事の受注が減少したとみられ、資金調達が限界に達して事業継続が困難となった。

川崎設備工業