上越保健所は2016年11月29日、上越市在住の80代の夫婦が、有毒キノコのドクササコを食べて食中毒となったと発表した。妻が手足のしびれなどにより医療機関を受診して入院したが、快方に向かっている。
同保健所によると、妻が11月7日、自宅の敷地に生えていたキノコをナラタケと間違えて採取。7、8日に味噌汁に入れて食べたところ、夫婦ともに11日から手足のしびれなどの症状が出たという。夫は症状が軽かったが、妻は手足の痛みやしびれ、関節痛などを訴え、14日に医療機関を受診。25日から入院している。女性は普段から、自宅の敷地に生えたキノコを採取して食べていたという。
ドクササコは、傘の直径が5〜10cmで、色は橙褐色から黄褐色。傘の中央部が凹んでおり、ふちが内側へと巻く特徴がある。ナラタケのほか、カヤタケやホテイシメジなどと間違えやすく、誤食すると食後6時間から1週間ほどで手足の先が赤く腫れ、激痛を伴うという。
保健所は、種類の判定ができないキノコの採取や摂取を控えるよう呼び掛けている。