国宝の太刀購入で市民有志が2月26日にフォーラム 上越市長も参加

新潟県上越市が購入の方針を示している上杉謙信の愛刀で国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」をテーマに市民有志が企画した「山鳥毛フォーラム―税金を使うことの重さを考える―」が2017年2月26日(日)、土橋の市民プラザで開かれる。当日は賛成・反対のパネリストのほか、村山秀幸市長も出席する。

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「税金で刀を買うことが本当に必要か」という問題提起の一方、「二分された意見のぶつかり合いではなく、上越市の未来を自分たちのこととして考える機会にしたい」と上越市岩木在住のタイヤ販売店社長の今井孝さん(47)ら中心となり昨年12月に実行委を組織した。フォーラムに向けて、村山市長の出席交渉やパネリストの公募などを進めてきた。

フォーラムの前半は、公募に応じた賛成・反対各3人程度のパネリストを中心に議論を進め、後半は来場者の質問や意見を取り上げる。村山市長はパネリストにはならないが、随時発言できる形で議論が進められるという。

フォーラムに出席する村山秀幸市長 DSC_0825-4

実行委員長の今井さんは「賛成・反対双方が一緒になって、それぞれが相手の意見を認め合い尊重できるようなフォーラムにしたい」と話している。

会場は市民プラザ第2会議室で、定員は80人。時間は午後1〜4時。入場無料で、申し込み不要。

フォーラムのFacebookページ (https://www.facebook.com/events/1839395052983716/)

太刀は国宝刀剣の中でも最高傑作の一つとされており、専門家による評価額は3億2000万円。市では官民一体で昨年10月から募金活動を始めている。近く発表される新年度予算案に購入費用全額を計上する見通しで、募金などで集めた費用とあわせて、新年度内に購入する考えだ。

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