初の芸術祭「なおえつ  うみまちアート」開催に向け準備着々

新潟県上越市直江津地区の活性化を目指し、今夏初めて開催される芸術イベント「なおえつ うみまちアート」(2021年8月1日〜9月26日)。まちなかに展示する現代アート作品の制作が進むほか、イベントのロゴデザインが決定し、ホームページが開設されるなど、着々と準備が進められている。

ホームページでは参加作家などを紹介(クリックするとホームページが開きます)
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同イベントは、同市と「無印良品 直江津」を運営する良品計画、頸城自動車の3者による地域活性化の包括連携協定に基づき実施される。船見公園周辺や安国寺通り商店街など、直江津地区の4か所を会場に、8組の作家によるアート作品が展開される。

6月18日には第3回実行委員会が同市中央1の直江津学びの交流館で開かれ、作品の制作状況などを共有したほか、イベントのロゴデザインが発表された。

決定したロゴは、イベントのテーマが海と町、人であることから、直江津の海をイメージした青地に、豊かな表情を見せる人の顔の手書きイラストと、イベント名を白抜きで配置。イベント事務局は「コロナ禍の中、人が笑顔になればいいなと、多様性を表現する人の顔を設定した」と説明した。今後ポスターなどに使用していく。

決定したイベントロゴ
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翌19日には、作家がデザインしたシャツを住民らが着て生活し、直江津の風景を彩るという作品に向け、シャツの試着会が同館で開かれた。壁画、刺しゅうアーティストの松岡亮さんが直江津を歩いて感じたことなどを、カラフルな布を縫い付けるなどして表現した白いシャツが30枚用意され、協力を希望する住民らが参加。実際にシャツを着用し、デザインのモチーフについて話し合うなど楽しみながらサイズを確認し、シャツを持ち帰った。

作家デザインのシャツを試着する住民ら。作品の一部となって9月上旬まで日常的に着用し、直江津の風景を彩る
20210619うみまちアートシャツ試着会

夫婦で参加した同市中央5の女性(58)は「地元を盛り上げたくて参加した。カラフルでおしゃれなデザインなので、日常的に着てまちに彩りを与えられたら」。イベントのキュレーターを務める鈴木潤子さんは「まちを活気付けるために、まずは市民にアートを楽しんで元気になってもらいたい。たくさん着て一緒に作品を完成させてほしい」と話した。

参加者が着たシャツは9月中旬に松岡さんがつなぎ合わせて1枚の布にするライブソーイングを行い、完成した作品を展示する。

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