上越市の小中学生 スマホ・SNSの利用実態は?

上越市内の中学生でスマートフォンを持っているのは約4割──。上越市教育委員会は、市内の小中学生を対象に昨年実施したスマートフォンなど保有状況やSNSの利用なとについての実態調査結果を明らかにした。

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2017年12月8日の市議会本会議で、杉田勝典議員(公明)の一般質問に答えた。

スマホ所持 中学生の4割

市教委は2014年度から毎年、市内の小学3年生以上と全中学生を対象にゲーム機とネット機器についてアンケート調査を実施している。昨年度の調査では、スマホを所持していたのは小学生(3年生以上)22.8%、中学生41.2%。携帯音楽プレーヤーは小学生が16.0%、中学生が50.0%、ゲーム機は小学生が80.3%、中学生77.3%だった。小中学生のいずれも約8割がインターネットに接続できる機器を持っていた。

約7割がLINE利用

このうち、スマホや携帯電話でLINEなどのコミュニケーションアプリを利用したことがあると回答したのは、小学生で22.9%、中学生で65.0%。ツイッターなどのSNSを利用したことがあると回答したのは小学生で4.1%、中学生で33.8%だった。

また所有率の高いゲーム機で、何らかのコミュニケーションツールを使ったことのある割合は、小学生で50.3%、中学生で61.1%だった。

県教委がSNS投稿を監視

杉田議員は神奈川県座間市のアパートで男女9人の切断遺体が見つかった事件で、容疑者がツイッター通じて被害者に接触していたことを踏まえ、児童生徒が犯罪被害にあわないための対策についても質問した。

野澤朗教育長は、県教委が県内の小中学生のSNSなどの投稿を監視していて、市教委はこの監視結果を受け個別指導を各学校に指示していると説明。「市内の児童生徒のSNSを介した問題行動は年に数件発生しているが、これらの取組みで重大な犯罪に巻き込まれるような事案はない」と答えた。