「早期の基本設計着手を」 改築足踏みの上越地域医療センター病院 地元が市に要望

新潟県上越市が改築を計画している同市南高田町の上越地域医療センター病院について、地元の15町内会は2022年3月9日、基本設計の早期着手など、改築計画の進展を求める要望書を中川幹太市長に提出した。市は2020年に基本計画を策定したものの、新型コロナウイルスや県の地域医療構想の検討などの影響で、基本設計を見合わせている。

中川市長に要望書を手渡す阿部会長
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要望したのは病院周辺の町内会で組織する「上越医療センター病院15町内会」(会長・阿部利夫南城町4町内会長)。

2020年3月に策定した基本計画では、現在地で改築し、2021年度に基本設計、2023年度に工事着工、2025年度開院というスケジュールが示されていた。しかし、新型コロナの影響で患者数が激減し基本計画の収支シミュレーションとの乖離(かいり)が生じたことで、経営改善の検証が十分にできず、市は本年度に予定していた基本設計に着手できなかった。また県が地域医療構想に基づき、上越地域の医療機関の役割分担や体制についての議論を進めていて、改築にはそれらを反映する必要がある。

地元町内会が改築計画の推進を求めた
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要望書を受け取った中川市長は「現在地で改築するという基本方針は変わっていない。安心してほしい」と述べ、解決すべき課題として①回復期、慢性期患者の症状レベルの、どの段階までを受け入れるか②整形外科など急性期患者の受け入れと必要な手術レベル③救患の受け入れの要否と対応可能な診療科目―の3点を挙げた。

市長は「センター病院だけの問題で進まないのではなく、ほかの病院との連携の中での話であり、もう少しお待ちいただきたい」と理解を求めた。地域医療構想の議論にめどが付き次第、基本設計に着手する。

阿部会長は「竣工の絵図面がないと地元は不安になるので、早くやってほしい」と要望した。

上越地域医療センター病院基本計画(PDF 2.6 MB)