鳥インフル 上越市の養鶏場23万羽殺処分開始 4日まで24時間体制で作業

新潟県が上越市内の養鶏場の鶏について遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認され、2016年12月1日から、この養鶏場の鶏23万羽の殺処分を始めた。

養鶏場で作業する県や市などの職員ら(写真提供: 新潟県)
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柿崎総合体育館で防護服に着替えて養鶏場に向かう
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遺伝子検査で確認

この養鶏場では11月29日、30日に合計100羽の鶏が死んだ。検査の結果、「H5亜型」の遺伝子が確認された。県内では11月28日に関川村の事例に続いて2件目となる。

23万羽の殺処分開始

県は感染拡大防止のため、この養鶏場の鶏23万羽の殺処分を12月1日午前1時50分から開始した。12月4日までの4日間、県、市の職員、自衛隊など延べ2100人が24時間体制で作業に従事する。柿崎区の柿崎総合体育館に集合し、防護服に着替えて養鶏場に向かう。12月1日午後2時までに約3000羽を処分したという。処分した鶏は、養鶏場の近くに穴を掘って埋める。

防護服を着て柿崎総合体育館から養鶏場に向かう市職員ら
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国道などに関係車両の消毒ポイント

また12月1日午前8時から、関係車両の消毒ポイントを、国道8号米山海岸駐車場(柏崎市米山)、柿崎I.C.(上越市柿崎区柿崎)、柿崎体育館駐車場(同)、大潟スマートI.C.(上越市大潟区蜘蛛ケ池)、国道8号大潟区渋柿浜駐車場(上越市大潟区渋柿浜)に開設している。

高田公園や調整地などもパトロール

市は、高田公園など大きな池がある公園や野鳥が飛来する可能性のある調整池などのパトロールを実施する。

柿崎・大潟・吉川で住民説明会

県は12月1日、上越市の柿崎区、大潟区、吉川区のコミュニティプラザで住民説明会を開く。鳥インフルエンザや防疫作業などについて県の専門の職員が説明する。時間はいずれも午後6時30分からで、各区内の住民が対象。市では、防災行政無線などで開催を住民に周知している。

地下水と河川の水質調査も実施

鳥インフルエンザの防疫措置による影響を調べるため、県は1日から柿崎区上下浜の2か所の地下水と、河川の水質検査を行う。消毒剤などの環境への影響を調べる。12月7日まで毎日実施する。

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