2か月ぶりにドルフィンパフォーマンス再開 水族博物館うみがたり 感染予防策徹底

新潟県上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は2020年6月22日、新型コロナウイルス感染予防対策のため休止していた「ドルフィンパフォーマンス」を再開した。観覧人数をこれまでの半数以下に制限し時間を短縮するなど、徹底した感染予防策が取られる中、訪れた観客は久しぶりのパフォーマンスを楽しんだ。

約2か月ぶりに行われたドルフィンパフォーマンス
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同館は、新型コロナの感染拡大の影響を受け、4月19日から5月10日まで休館した。営業再開後は、来館者にマスクの着用を呼び掛けているほか、赤外線カメラを使った入館時の検温や入館人数の制限などの感染予防策を実施している。

2頭のバンドウイルカによるダイナミックなパフォーマンス「Rhythm of Dolphin」は、休館に先立ち、4月10日を最後に休止しており、この日は約2か月ぶりの披露となった。22日午前11時の回では、家族連れや友人同士で訪れた観客ら約100人がグループごとに隣と間隔を空けて座り、音楽に合わせて躍動するイルカの姿に、にぎやかな歓声を上げた。

感染予防策として、最大450席の観覧席を200席に制限しているほか、1列置きに座面に紙を貼り、間隔を取って着席するよう呼び掛けている。パフォーマンスの時間も通常より5分程度短縮し、各回約10分としている。

観客らは1列置きに間隔を空けて座りパフォーマンスを楽しんだ
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パフォーマンス終了後は分散退場を呼び掛け、観客が密集することを防ぐほか、手すりや座面のアルコール消毒を実施している。

各回終了後にはスタッフが座面の消毒を実施
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2歳の息子と訪れた同市夷浜の30代女性は「子どもがイルカ好きなので、楽しみにして来た。消毒やマスク、検温とコロナ対策も徹底していたので安心して見られた」と話していた。

1階のミュージアムショップ前に設置してある「ガチャガチャエサ販売」も、同日から再開。1回100円で購入した餌を、屋外のフィーディングプールでニシキゴイに与えることができる。餌やりの前後に手指消毒を呼び掛けているほか、販売機の定期的な消毒を実施している。

同館によると、営業再開後、週を追うごとに徐々に来館者が増えているという。同館駐車場ではこの日、長野や群馬、富山などの近県ナンバーの車が多く見られた。

同館では「さまざまな対策を講じた上で再開することになった。感染状況を見ながら席数など少しずつ増やしていけたら」とし、「生き物の魅力をしっかり伝えることでお客様に笑顔と癒やしをお届けしたい」と話している。