上越市出身の日本画家柴田長俊さん死去 上越妙高駅など公共施設にも作品展示

新潟県上越市出身の日本画家、柴田長俊さんが2022年1月28日午後11時1分、進行性核上性まひのため、長野県軽井沢町の自宅で死去した。72歳。葬儀は家族葬を執り行った。喪主は妻の法子さん。

柴田長俊さん(2018年)
20180320柴田長俊さん

柴田さんは1949年、上越市西城町4生まれ。国内の著名な日本画家が多く所属する創画会会員。鉱石を中心に自然のものを砕いて作った絵の具を使い、上越妙高駅東口に展示されている濃い青の空に浮かぶ月と雪景色を描いた日本画「High Moon」をはじめ、同駅や高田駅、雁木通りプラザ、上越観光物産センターなどのステンドグラスを制作したことでも知られる。2011年から4年間、「上越市シティ・イメージ・アドバイザー」を務め、観桜会など同市の観光イベントのポスターもデザインした。

上越妙高駅東口もてなしドームに展示されている作品「High Moon」
20141010柴田長俊絵寄贈2color

2018年に難病の進行性核上性まひと診断され、闘病していた。妻の法子さんは「上越妙高駅の『High Moon』は主人にとって、育ててもらった上越の原風景と話していた。上越の皆さんに親身になっていただき、感謝しています」と話していた。

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