動物のしわざ? 関山演習場で空包50発を一時紛失 370人体制で捜索

新潟県妙高市関山の陸上自衛隊関山演習場で2016年7月14日午前10時10分頃、屋外に置いておいたリュックサックの中から機関銃の空包50発が一時紛失した。訓練をしていた陸上自衛隊新発田駐屯地が約370人体制で捜索したところ、空砲は15日午前6時45分頃、同演習場内で発見された。自衛隊ではカラスなどの動物が持ち去った可能性もあるとして、紛失の原因を調べている。

発表によると、同演習場では14日、新発田駐屯地の第30普通科連隊が訓練をしていた。装備品はリュックサックに入れ、1か所にまとめて置いておいたが、荷物点検時に荒らされた形跡があることに気付き、荷物を調べると5.56ミリの空砲50発がなくなっていることが判明した。同日は午後9時まで捜索を行い、翌15日も午前5時から捜索したところ、同6時45分に藪の中から発見された。

同隊によると、リュックサックの中にあった食料が食い荒らされていた。同隊はカラスなどの動物が持ち去った可能性もあるとして、紛失の原因を調べている。広さ約1567万平方mの同演習場は外周を柵で囲われており、外部から人が入った形跡は確認されていない。

連隊長を務める関根静夫一等陸佐は「地域住民の皆様及び関係機関にご迷惑と不安を与えましたことを大変申し訳なく思う。以後、原因の究明及び再発防止に努める」とコメントを発表した。