猛暑と少雨が続き妙高市が節水呼びかけ 上越市はまだ余裕あり

妙高市ガス上下水道局は2018年7月25日、水源の矢代川の水量が減っているため、新井地区の9000戸に対し、節水の呼びかけを始めた。また、上越市ガス水道局は同日、ダムの貯水量を80%以上確保できており、今後雨が降らなくても8月15日頃までは必要な配水量を確保できる見込みであることを発表した。

取水口から下流は水が流れていない矢代川(妙高市の矢代川橋から)
矢代川

妙高市では水源の約半分を矢代川から取水しており、これ以上降雨がない状況が続くと水源が足りなくなるおそれがある。このため、具体的な節水目標は示さないものの、矢代川の水量が戻るまでの間、風呂の残り湯の再利用、洗濯はまとめてする、植木の水やりを控えるなどの節水を呼びかけている。

上越市はまだ余裕あり

上越市では、春先から河川水を原水とする城山浄水場を主力として使い、ダムの水の使用を極力控えてきた。このため、貯水量は7月25日現在、正善寺ダムで84.5%、柿崎川ダムで93.5%を確保できている。

また、渇水となった1994年(平成6年)の4〜7月の雨量が128mmだったのに対し、今年は325mmあり、城山浄水場では1日1万6000トンの配水が可能。さらに、和田と深谷の両浄水場で地下水の汲み上げをフル稼働させ、1日1万3000トンをまかなう。

上越市ガス水道局では、今後雨が降らない状態が続いたとしても、水使用のピークとなる8月15日頃までは、1日に必要な7万トンの水を確保できるとしている。